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いつものことだけど、塩野七生さんの本を読み始めると止まらなくなる。 なんでかな?といつも思っていたわけではないけれど、 さっき電車のなかで1巻目を読み終えて、そっか!と思った。 この本の最初の方からたまに顔を出す登場人物。 たまにだから主役ではない、でもなんか気になる存在。 その文章はその人をまったく魅力的に描こうとはしていないから、 こちらも魅力的な人だとは思わないけれど、 なんか気になる人、そんな程度に思うだけ。 この気になる人がはじめて登場するのは70ページあたり その人の名前は「タンクレディ」 初登場だからここは少し持ち上げていたね。 でもこのあとにたびたび顔を出すところでは、 ほかの登場人物たちと特に扱いに違いはない。 それでもなんか気になる存在でありつづけるんだ。 そうして449ページにこの文章。 この本、第1巻は462ページまでだから、ほぼラストシーン。 南欧ではいまも「タンクレディ」という名を聞けば、 日本ならば幕末の志士たちを思い浮かべるような感じなんだろう。 そんな背景を伝える文を最後に持ってくる。 途中はそんな背景をひそかに匂わせようと考えて書いているのかもしれない。 そうだ、ちょっとまってね この本も時代が重なるんじゃないかと思って開いてみた。 タンクレディが亡くなったのが1112年 この日記を書いた人が建設地のトロネに着いたのが1161年 うん、ほぼ同じ時代だ。 十字軍物語を読み終えたら、もういちど流し読みしてみよう。 そして日本ならこの時代はなにかなと調べてみると太平記。 そのうち読んでみよっと。
by tutetoka
| 2019-02-22 17:36
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