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朝は春になったかなと思っていたら、
昼すぎには夏になっていた。 そんな暑いとか寒いとかを数字にしたのが温度。 ここ数年、設計はこの温度ととても密接になってきた。 「HEAT20設計ガイドブック+」という本のなかでは、 冬期の最低の体感温度(6地域)を下記のように示している。 平成25年省エネ基準レベル おおむね8℃を下まわらない G1レベル おおむね10℃を下まわらない G2レベル おおむね13℃を下まわらない 2006年に施行された イングランドのHHSRS(住宅の健康安全性の評価システム)では、 18℃を寒さを感じない境界としている。 (2006年時点、今もそうかは未確認) これだけいろいろ数字で示されると、 その数字が自分の身体ではどのように感じているのか、 把握しておきたいと思ったので、 2016年の夏頃から記録を採りはじめた。 イングランドのHHSRSの指標にあるように、 暑さ、寒さの境界がこのあたりにあるようだ。 暑さ寒さを感じない、微妙な温度帯です。 それでは、 平成25年省エネ基準レベルはどんな感じかな? コメント:キーンと冷たい感じ 着衣:長袖2枚のその上にスウェット コメント:かなり寒い、このままだと風邪ひきそう! 着衣:長袖2枚(観測後スウェットを着る) もう少し断熱性能を上げたときの指標の温度でみてみると コメント:上半身は寒さを感じないけど、足のウラは冷たい! 着衣:長袖シャツの上にセーター これがG1レベルあたり もうひとつレベルを上げてみると コメント:それほど寒さは感じない、暖かくはないけどね。 着衣:長袖2枚の上にジャケット これがG2レベル この記録だけをみてみれば、G1レベルの設計で、 あまり暖房器具に頼ることなく、 重ね着で寒暖を調節しながら暮らしていけそうだ。 ここまでは寒さに備えた家づくりの視点。 では、これからはじまる気持ちのよい季節はどうしましょ? 寒さへの抵抗の日々から、 そよ風や日だまりを享受する季節へと移っていく。 家もそれぞれの季節にふさわしい形態へと変わっていけるといい。 その先にやってくる盛夏への対応も含めてね。 これに関連するような法が2020年に施行予定です。 冬に軸足を置いたような法になっているような感じはしますが、 附則に 「気候及び風土に応じた住宅であることにより (中略) 規定は、適用しない。」 という一言もある。 法を守る、のではなく、 法を使う、という意識で向き合わないと、 とんでもない住環境ができてしまう。 そんな気がしてる…
by tutetoka
| 2018-04-20 16:13
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