どちらも「家」がつく、古代ギリシャ語で家は「オイコス」。 オイコスとうタイトルの冊子があって久しぶりに目を通してみた。 1997だから30年近く前、そこに書かれていることに今一度考えさせられる。 このオイコスを検索してみるとあと二冊、 冊子が出されていたので先日取寄せた。 エコノミーとエコロジーという言葉にも語源にオイコスが含まれている。 産業革命の頃にはまだエコロジーという言葉はなかったようだ。 その必要がなかったということだろう、経済は自然と一体だったというからね。 外は雨 昨日、上野駅に降りて改札を出る。 まだ慣れない景色が目の前にある。 改札を出ると目の前の道路の信号が赤に変わるのを待つ。 その間、正面やや右手にみえる文化会館をなんとなく眺める。 それがいつものこと、だった。 今は改札を出るとその道路はなく、文化会館を左手にみることになる。 毎回なんとなく戸惑うんだ、この景色に。 年取ってから新しい家に引っ越すと…、その理由が結構説得力を持ってきた。 そんな世代になってきたんだね。 西洋美術館の横を通り過ぎるとき、とんでもなく長い行列が目に入ってきた。 誰のだろう?とみてみると「モネ」だった、なるほどね。 わぁ!と思いながら都美館は大丈夫? 予約してるしと思いながらも少々不安にはなる。 その不安はまったく的中せず、それはそれでちょっと寂しいかな。 今回の展示はとってもよかった。 いままで田中一村展には何度か足を運んでいるけど、今回のが一番いい! 3フロアにまたがっての展示構成、 1階が幼少・若年期、2階が千葉時代、3階が奄美時代、そんな構成。 なんだか絵で生涯をドラマ化しているように感じたんだ。 若い頃から奄美での絵を感じさせる構図、 でも線はとても荒っぽい、力強いというほうがよいのかな。 力を持て余しているという感じがした。 そしていろいろなチャレンジや悔しさ、 ひらめきや発見をしてきた千葉時代がおわる。 ここまでくるのに2時間を要した。 ちょっと休憩場所でひと心地、そしていよいよ奄美の時代へ。 最後の負け惜しみみたいな言葉が泣けてくるね。 この感動を忘れないようにカタログ購入。 所要時間はちょうど3時間、そのあと不忍の池を渡って近現代建築資料館へ。 こちらは一村より10年ほどはやく生まれている。 一村は西欧との関係をどのように考えていたのかわからんけど、 堀口捨己はそれがそのまま形になっているように思う。 もう十年くらい前に万葉公園に行ったことがある。 そこにお茶室があって、それを設計したのが堀口捨己。 だれもいなかったので。ゆっくりと寸法を取って見ていた。 今回の展示をみていたら「茶室」ではなく「茶屋」となっていた。 スケッチしながら茶室としてはどうなのか?というところを 無理矢理茶室にして、みていた。 そうだったんだ、なにか引っ掛っていたものがスゥ~っととれたよう。 収穫です、来てよかった。 この資料館の企画展は無料なのに、 (今日は休日なので旧岩崎邸の入館料が必要だけど) 配布される資料がすごく密度が高くて毎回楽しみにしている。 帰りに通り道にあるつる瀬という和菓子屋さんで 家族の人数分の団子をお願いしたら、 「あら!まだあったかしら」と奥に引っ込んで、 戻ってきながら「あと1本しか…」と、その1本だけをもらって駅へと向かった。 #
by tutetoka
| 2024-10-06 09:41
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新宿三丁目駅に2時半に着いていないとという用事。 それまで仕事場で仕事をするか、 新宿方向で行きたいところに立ち寄るか… で、後者をとって平田晃久展へ。 これは見ておいてよかった。 発想力と実現する力とコミュニケーションの力、 すべてに目が点になったよ。 1階にあった明々庵という松平不昧公の茶室をベースにした家 「シャイニング・クラウズ」 どうしてこういうものにたどり着けるのか? おもしろい展覧会です。 ほとんどの展示が撮影可でした。 仙台市役所のコンペ案、これは実現しないのかな #
by tutetoka
| 2024-09-20 06:58
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駅を降り、少し廻り道をしながら現場へと向かう。 えきネットで東京ー仙台のチケットを スマホで買うのも今日でひと区切り。 この現場の大工さんがよかった! 吉田五十八が水澤工務店をみつけたような感じといったら 大袈裟だけど、そんな感じかな。 片側4本並びの引き込みの引戸の鴨居、 引戸の引き込み側の鴨居の溝は4本、 引き出し側の鴨居の溝は1本、 柱の納まり上、建具を柱・桁から外に出して納める必要があるので 鴨居の出が大きくなる、そうすると1本の溝になるところの姿がよくない。 なのでだんだんと鴨居を削ってもらって溝と鴨居の出のバランスを調整した。 図と言葉で大工さんに頼んでみる。 そんなんメンドーなことできるかよ、 なんて返事が帰ってくることを恐れながらね。 そしたら図をみて「わかりました」の一言。 そのあと質問もなく、ある日現場に行くとできていた。 「たいへんだった〜」という感想はあとで聞くのだが、 そのできあがった鴨居は涼しい顔をして、 あたりまえのようにそこに納まっている。 大工さんにも楽しんでもらえたかな、そんな現場でした。 施主さん、職人さん、関係された方々に感謝です。 ありがとうございました。 #
by tutetoka
| 2024-09-09 18:43
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by tutetoka
| 2024-08-26 07:19
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by tutetoka
| 2024-08-22 06:54
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